Story
革と織物
丹後は、日本海に面し、日本の原風景を残す自然豊かな土地です。ここでは織物に必要な自然と風土、人々の気質が脈々と受け継がれています。
民谷螺鈿は、その歴史的背景のなかで培われた技術と自然からのインスピレーションをもとに、絹糸、貝殻、漆、木、革などの様々な素材を組み合わせた織物を生み出し、常に新たなクリエーションを目指しています。
写真の素材は、横糸にLeather・縦糸にSilkで織り上げたで拘りの素材です。
大量生産が出来ない事、素材から織まで最高品質で生産しているために価格も高価になっています。
素材に魅力を感じて頂き、最高品質の製品を追求されているお客様にご提案できればと思っています。
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海の煌めきを織物に
「貝殻を織物にできたら」。
一九七七年頃、この想いに捕りつかれた丹後の織物業者、民谷勝一郎は約二年研究に没頭し、これを現実のものとしました。
丹後地方は一三〇〇年以上に渡る絹織物の伝統産地としての歴史をもち日本の伝統文化である着物を支えてきました。
歴史と風土、先達からの伝統が貝殻と織物を出会わせこの技術を生んだといってもよいかもしれません。この技術や文化を確かな伝統としていくことが私たちに課せられた使命であると考えております。螺鈿の螺は貝殻を、鈿は細工のことをあらわします。
日本では漆の加飾として発展し、ひとつの技法の名前として定着しました。この技法と織物伝統技法(引き箔)が融合し、新しい技術が生まれました。和紙の上に 薄く板状にした貝殻を形に切って貼りつけ、これを糸状に細く裁断したものを緯糸として織り込むというものです。
今までの概念を破り、柔軟性をもった素材として貝殻のもつ海の煌めきが表現されています